入園グッズの準備の季節がやってきました。
前回手縫いでレッスンバッグを作ってから、約1年。
プレ幼稚園から本入園を迎えるにあたり、さらに必要なものが増えたため、余っている昨年の生地を使って、手縫い入園グッズをさらに作っていこうと思っています。
この記事では、手縫いのお着替え袋(体操服袋)作りを写真付きで以下のように詳しく紹介します。
- 用意したもの
- バッグのレシピ
- 製作の様子とポイント
- 所要時間
前回同様、黙々と手を動かすことが好きな方には十分挑戦できるボリュームでした。

筆者は裁縫初心者です。
ボタンつけぐらいはやりますが、裁縫で何かを作るのは中学校の家庭科以来。
それでもできました!
手縫いでもできるのかしら…
ミシンは持っていないけど、手作りしてみたかった!
という方の参考になったら嬉しいです。
裁縫超初心者が挑戦した、手縫いで入園・入学グッズまとめはこちらです。


使用したもの
まず、前回作ったレッスンバッグと共通の材料です。
使用する布の量は、この後紹介するレシピの寸法をご覧ください。


- チャコペン
手縫いは1日で完成できないので、自然に消えないタイプと書かれた茶色のチャコペンがおすすめ。 - 手縫い糸
シャッペスパン手縫い糸という糸です。
ミシン糸っぽい見た目ですが、手縫い用です。
布の色に合わせて2色用意しました。 - ソーイングクリップ
まち針の代わりになるクリップです。
手縫いでは結局まち針が便利なので、必要度は△です。 - カバンテープ (合計36cm分使用)
幅25mmです。
30mmと迷いましたが、なんとなく細い方をチョイス。 - シーチング生地(ベージュ)
裏地用の生地なので、薄めのシーチングを選びました。 - オックス生地(くるま柄)
働くくるまがプリントされた、メインの生地です。
チェック柄などの規則的な模様が入っている生地は、まっすぐに縫いやすいと思います。 - ツイル生地(カーキ)
バッグの底の切り替え布に。
補強になるかと思い、強めのツイルを選びました。
加えて、お着替え袋を作るために以下の材料も使用します。


- ひも(80cm×2本使用)
巾着を絞るためのひも。
3mの物を1袋買い、お着替え袋の残りはコップ袋に使う予定です。 - ループエンド
ひもの結び目を隠すための球です。
家にある道具類は、こちらを使用します。


- 裁ちばさみ
布は普通のハサミでは切りにくいので、用意した方が良さそうです。 - 糸きりばさみ
糸を切るくらいなら、普通のハサミでも代用できるかも。 - 定規
- まち針 12本ほど
初心者なので、ありったけのまち針で止めて縫いました。 - 縫い針
特にこだわりなく、家にあった縫い針です。
分厚い部分を縫うこともあるので、長めの針の方が使いやすい気がしました。 - メジャー
布選びを省略するなら…
初めてだと、手芸屋さんで布を切ってもらうのも緊張するし、買いに行くのもハードルが高いですよね。
生地の購入は、ネットもおすすめです。
例えばこれなら、入学・入園グッズを作るのにに必要なものがセットになっています。
お家だと、生地をゆっくり選ぶことができますし、メニューも付いていて安心です。



配色も考えられていて、かわいい!
ミシン用のレシピと書いてはありますが、今回紹介するように、実際は手縫いでもできることが多いです。
とても便利なので、こういったセットを活用するのもありだと思います。
レシピ


今回作ったお着替え袋のサイズは…
- 出来上がりサイズ
横 30cm × 縦 40cm(持ち手 14cm)
巾着を絞ると、横 30cm × 縦 37cm
寸法は以下の通りです。
よかったらご利用ください。
(私的利用に限ります。)


園や学校からの指定に合わせて寸法を変えてみてくださいね。
作り方はこの後詳しく説明していきます。



一緒に作りましょう〜!
作り方とポイント
前回やってみてわかった縫うときのポイントは、
- 布に対して垂直に針を入れていく
ことです。
斜めに縫い合わせてしまうと、表に返した時に縫い目から糸が見えて、カッコ悪いことになってしまいます。
初め、写真のように2針ずつ進めてみたのですがひっくり返してみると大失敗…
分厚いところも縫うので、これだと垂直に針を入れるのが難しいです。


時間はかかりますが、垂直を意識して1針ずつ刺して、抜いて、と縫うと、上手くできましたので、試してみてくださいね。
工程はこちらです。
- 裁断
- 表地を作る
- 表地と裏地を合わせる
- 紐通し口を作る
- 残りを縫って、ひっくり返す
- 紐の通り道を作る
- 仕上げのアイロン
それではやってみましょう!
①裁断
レシピの通り裁断していきます。
このように模様がある布は、模様にそって目印を書き、それを目掛けて切っていきます。
チェック柄などを選ぶと、より真っ直ぐに切りやすそうです。


模様がないものは、もともとある生地の端の真っ直ぐを利用して裁断します。


前回レッスンバッグを作ったときは、全くの初心者だったため、裁断する線から縫い代まで、全て線を引きました。
縫うときにわかりやすくよかったのですが、とにかく線引きに時間がかかって大変でした。
今回は、なんとなく要領がわかってきたので、お着替え袋ということもあり多少アバウトでも…と、このように線引きを省略し裁断してみました。



これでもそれなりに上手くできました。
もし、不安だったり、模様が規則的でない生地をする場合、縫い代まできっちり線を引くなら、方眼紙などで型紙を作る方法がおすすめです。
②表地を作る
表地をつくります。
切り替え布とメインの布を縫い合わせていきます。
まずは、切り替え布の端から1.5cmを測り、何ヵ所か印をつけ、その点を結ぶように折り目をつけます。
ここが縫い代です。



爪を使ってしっかり折り目をつけました。


メインの布にも同様に折り目をつけたら、中表で合わせます。


折り目に沿って、1本取りの本返し縫いで縫っていきます。



今回はほぼ全て1本取りの本返し縫いです!


できました!


裏側はこんな感じです。


反対側も同じように縫い合わせます。


縫い代の部分は開いて、アイロンをかけておきます。


アイロンをかけると、縫い目が整います。


次に、今回は持ち手付きの巾着袋にしたいので、カバンテープを縫い付けます。



持ち手がいらない方は飛ばしてください。
カバンテープは、35cmを2本切っておきます。
表側の袋口の部分に、カバンテープを反対向きで縫い止めていきます。
縫い代に折り目をつけて…


写真のように表側に逆さまで縫い止めていきます。
持ち手の間は、10cmです。
これは仮止めなので、縫い代の半分くらいのところを縫ってあります。


反対側にも同様にカバンテープをつけたら、表地の完成です!
③裏地を合わせる
今できた表地を、裏地と合わせます。
裏地にも縫い代の折り目をつけておきます。


表地と裏地を中表に合わせ、袋口の部分を縫っていきます。



カバンテープの部分は怪我をしないように気をつけて!


できました!


これで、表地と裏地がつながり、大きな輪っかができました。
④紐通し口を作る
巾着の紐通し口を作るため、まずは袋の脇を途中まで縫い合わせていきます。
袋口の縫い目を合わせてたたみ直します。


袋口の縫い目は開いた状態で、
- 表地の脇は、袋口から2.5cm残して全て縫います。
- 裏地側は、袋口側から7〜8cmだけ縫って、止めておきます。


次に、写真のように脇の縫い目が上にくるようたたみ直し、


紐通し口の周りの縫い目を開き、爪でしっかり折り目をつけます。


最後に、紐通し口の周りを一周縫います。
ここは、表から見える部分なので、一旦表に返します。
紐通し口の周りに1cm×5cmの長方形を書きます。
裏側の縫い代が開いていることを確認しながら、まち針で止めます。


裏側からみるとこんな感じです。
紐通し口の周りの縫い代が全て開いています。


まだ縫い合わせていない部分から手を入れ、表を見ながら本返し縫いで縫い合わせていきます。


できました!


裏側からみるとこんな感じです。





これをすると紐通し口から縫い代が出てこないのと、補強になるのだと思います。
⑤残りを縫って、ひっくり返す
紐通し口を作る時に止めておいた、裏地の脇を縫い合わせます。
この時、
- 返し口を10cmほど残すこと
を忘れずに!


返し口以外のところが全て縫えたら、脇の縫い目をしっかり開いてアイロンをかけます。


縫い目が整いました。


アイロンがかけられたら、いよいよ返し口の穴を使って裏返します。


角の部分がうまく返せない場合は、写真のように縫い代の角を少し切っておくとうまくいきやすいです。


裏返せたら、返し口を閉じます。
写真のように、コの字に折り山を拾って、閉じていきます。(コの字閉じ)


初心者なりに見出したコツは、
- 直角のコの字を描きながら、同じ間隔で、布を拾っていく
ことです。
斜めに縫い合わせると、縫い目が見えてしまうので注意。
1回1回引き締めて、糸見えていないか、布がつれていないかを確認しながら進めると、失敗が少ないです。
⑥紐の通り道を作る



あとちょっと!
裏地を表地の中に入れれば、トートバッグの形が完成!


紐通し口に紐を入れるのですが、このままではうまく巾着型にすることができないため、紐の通り道を作るため袋口を1周縫っていきます。
表地、裏地両方の、袋口から2.5cmのところに真っ直ぐ線を引き、まち針で止めます。





ここは真っ直ぐ縫い合わせたいので、しっかり線を引きます。
途中で糸がなくなって玉止めすることを防ぐため、少し長めに糸を取り、紐通し口の裏側から針を入れ、1周なみ縫いをします。


裏からも見えてしまう部分なので、表裏の見た目が変わらない、なみ縫いを選びました。
裏地に引いた線も見て、表裏まっすぐ縫えているか確認しながら、慎重に縫い進めていきます。


できました!


でもなんとなく、ここがなみ縫いだと一気に手縫い感がでてしまう…
ということで、もう1周。
今度は、糸の間を埋めるようになみ縫いをしていきます。



ここから先は完全に自己満足の世界です。
機能的には、なみ縫いでも問題ない気がしています。
ここも、裏表どちらも確認しながら慎重に…


できました!


ここを細かく頑張ると、ミシンっぽさが出ました。
ついでに、紐通し口の縫い目の部分が使っているうちにほつれてきそうだったので、ここだけ余分に縫って補強してみました。


最後に、80cm×2本に切っておいた紐をそれぞれ通し…





ヘアピンを使いました。
ループエンドを入れ、結び…


結び目を隠したら完成です!


完成!








所要時間
所要時間を振り返ると…
- 所要時間
総計 10時間
(約1.5〜2時間ずつ、5日で完成)
となりました。
前回初めてレッスンバッグを作った時に比べると、裁断や縫い方に慣れてきたため、要領良く進めることができました。
もし、初めて挑戦する予定でこの記事をお読みになっている方は、もう少しかかると予想して計画を立てた方が良いかもしれません。



手縫いにチャレンジするなら、時間に余裕を持って挑むのが◎!
まとめ
今回は、手縫いのお着替え袋(体操服袋)作りにチャレンジしてみました。
- 黙々と手を動かすのが好き
- ハンドメイドに興味がある
という方は、楽しんで作ることができると思います。



達成感あります!
よかったら試してみてくださいね。
やっぱり作るのはちょっとな…
という方には、既製品もおすすめ。
入園・入学グッズ一式セットもあります。
その他の手縫い入園・入学グッズは以下の記事にまとめてあります。


最後までお読みいただきありがとうございました。