一昔前、滑らない&ハンガー跡がつきにくい!と話題になった、ゴムコーティングのドイツ製・MAWAハンガー。
最近では、似たようなものが100円均一でも手に入るほどメジャーになってきました。
洋服を傷めにくく、ハンガー跡が付きにくいのでニットもかけることができて便利。
また、MAWAハンガーならではのスリムな作りとデザインが特徴的で、これで統一されたクローゼットは、スッキリとしていて憧れますよね。
ただ、MAWAハンガーは海外製というのもあって、より高価なことが多く、悩んでいる方も多いと思います。
クローゼット全部MAWAハンガーにしようと思ったら、大変!
というわけで今回は、MAWAハンガーの他に
の滑らないハンガーを用意し、MAWAハンガーと比較していきます。
大掃除のシーズン、クローゼットもスッキリさせたい!と思っている方の参考になったら嬉しいです。
これを比べます。
今回比べていくのは、
の3種類です。
さっそく並べて見た目を比べてみましょう。
並べてみる。
横幅を比べると、
MAWA | 40.5cm |
KEYUCA | 39.0cm |
ニトリ | 42.0cm |
ニトリの滑らないハンガーは、少しだけ大きいです。
厚みは、
MAWA | 1cm |
KEYUCA | 1cm |
ニトリ | 1.1cm |
ほぼ同じですが、やはりニトリは少しだけ分厚いです。
フックの長さは、MAWA、KEYUCAがほぼ同じ。
ニトリが1番短いです。
MAWA、KEYUCAは全くと言っていいほど同じ形ですが、ニトリは少しだけ違いがありました。
掛けてみる。
肝心の、洋服を掛けたときはどうでしょうか。
肩の部分の角度は、みんな同じに見えますが、少し違いがあります。
それぞれに、同じメンズMサイズのシャツをかけてみます。
MAWAを基準に見てみると、KEYUCAは肩がよりなだらかに落ちています。
なで肩形という感じ。
そのため、メンズのL以上のサイズでは、少し弛みが気になってしまうかも、と感じます。
ニトリはひとまわり大きいため、胸の部分がしっかりと張っています。
メンズのMサイズに、ピッタリフィット。
逆に、レディースのSやMでは大きすぎるサイズ感です。
MAWAはちょうどその中間を行っていて、大きすぎず、肩の部分の曲線が洋服に沿っていてとてもきれいな気がしました。
これが元祖の実力なのか。(?)
細かく比べてみるとこのような違いがあるものの、日常的に使用していて、ハンガー跡のつき方などにそこまでの違いは感じないというのが正直なところ。
ここからは、それぞれを詳しく紹介していきます。
詳しく比べる。
ここから、MAWA、KEYUCA、ニトリそれぞれのハンガーについて、
- 使用感
- 他の形や色展開
- 洗濯・浴室乾燥の可否
などを詳しく紹介していきます。
MAWA
元祖・滑らないハンガーのMAWAハンガー。
ドイツで創業して以来、70年以上もずっとハンガーだけを作り続けているメーカーなのだそうです。
さすが、今回比較している3メーカーの中では、サイズ・形・カラーが1番豊富です。
そのため、洋服のサイズや形に合っているものを選びやすいのが特徴といえます。
例えば、おすすめなのがラミー形の小さいサイズ(エコノミック36)。
これがあるのは3メーカーの中でMAWAハンガーだけです。
女性のS〜Mサイズだと、横幅40cmのハンガーは少し大きく、肩が上がってしまいがち。
この、ひとまわり小さいエコノミック36のサイズ感は、女性服にピッタリなのです。
サイズ、シルエットにあった、洋服にぴったりのハンガーを選びやすい。
近づいてみてみると、ゴムに浸けて引き上げた時についたんだろうなぁ…という滴りがあります。
同じMAWA製でも見た目にかなりの個体差があります。
こういうところは海外製ならではなのかも。
とはいえ滑りにくさに個体差はないので、使用感はとても良いです。
よく見てみると、ハンガーの先の部分に少しだけ角度がついています。
もしかすると、洋服を掛けて並べた際、他に比べて、なんとなくシルエットがきれいに感じたのは、この角度がミソなのかも…?
正規販売代理店の公式サイトを見てみると、
Q.洗濯後の濡れた衣服を掛け、外干しに使用できますか?
A.ご使用いただけます。
ただしPVC樹脂コーティングのなされていない部分(金属部)は濡れて錆びる恐れがありますのでご注意ください。Q.浴室乾燥機で使用できますか?
MAWA SHOP JAPAN 公式サイトより抜粋
A.MAWA社からは「可能」と回答を得ています。
提供されているデータでは耐熱温度は短時間で70℃、長時間で50℃とされています。
浴室乾燥の温度では品質に影響が出ない範囲ですが、高温になりすぎないよう注意が必要です。
濡れた洗濯物をかけ、外干しOK。
浴室乾燥も可能とのことです。(耐熱温度は短時間で70℃、長時間で50℃)
一応、濡れると金属部分が錆びると書いてありますが、筆者は3年間使用していて、過度に劣化したことはありません。
ゴムが溶けてベタつくことも特にありません。
プラスチックのハンガーと同じように、ガシガシ使っています!◎
KEYUCA
KEYUCAは形が全部で9種類。
色はグレージュの1色展開です。
みんな大好きくすみカラーである点は、日本のメーカーらしいです。
KEYUCAには、元祖・MAWAにない形がいくつかあります。
例えば、とても薄く、省スペースに収納ができるTシャツ・キャミソール用。
軽い衣類にはこれで十分。とても便利です。
かゆいところに手が届くKEYUCA。
3種類の中では、1番手触りがサラッとしています。
だからといって衣類が滑ることは特になく、使用感はとても良いです。
注意書きには、
※スチール製のため、室内用としてご使用ください。
KEYUCA 公式サイトより抜粋
※鉄やアルミなどの金属製品と長時間触れさせると、サビますのでさけてください。
※金属がサビるおそれがあるため、屋外や湿気の多い浴室などでの使用、濡れた衣類をかけての使用はさけてください。
と記載があり、公式では洗濯や浴室乾燥では使用できないことになっています。
自己責任で筆者はどちらも行っていますが、特に問題が起きたことはありません。
ニトリ
ニトリのすべりにくいハンガーは、全部で形が10種類。
色は基本的にホワイトとブラックの2種類です。
MAWAにも、KEYUCAにもない、ニトリの滑らないハンガーならではのデザインが、パンツやスカートを縦に5枚もかけられるハンガーです。
スカートやパンツを縦に収納できるので、クローゼットをよりすっきりできそうです。
ニトリらしいアイディア!
ハンガー跡のつき方など基本的な使用感は他と変わりませんが、1つだけ気になっているのが、3種類の中で一番短い高さの部分。
ドア枠などに洗濯物をかける時、ギリギリ届かないことがあります。
筆者は低身長なので、この数センチの差が意外と大きく感じます。
また、単体で使っている時は気にならないですが、MAWAハンガーと混ぜて使っていると、
掛けた時の長さが違うので、MAWAハンガーを取る時に…
ニトリのハンガーを下から引っ掛けて、一緒に落ちてくるのが地味にストレスです。
ニトリで統一してしまえば気にならないので問題ないのですが、すでにMAWAハンガーを持っていて、混ぜて使う予定の方は気をつけてほしい点です。
逆に言うと、フックの部分が短いのは洋服を掛けた時に高さが出るということなので、長い衣類を掛けるには便利なポイントでもあります。
注意書きを見てみると、
●衣類の収納用ハンガーですので、屋内でご使用ください。
ニトリ 公式サイトより抜粋
●ぬれた物を掛けて使用しないでください。色移り、変色、カビ発生の原因となります。
…
●火気の近くや熱風の直接あたる所でのご使用はお止めください。
ニトリもKEYUCA同様、濡れた洗濯物をかけての使用や、浴室乾燥はしてはいけないようです。
こちらも、自己責任で筆者はどちらも行っていますが、特に問題が起きたことはありません。
まとめ
ここまで紹介してきたことと、それぞれの値段をまとめると、このようになります。
MAWA | KEYUCA | ニトリ | |
使用感 | ◎ | ◎ | ◎ |
値段 | △ | ◎ | ◎ |
種類の豊富さ | ◎ | ○ | ○ |
洗濯・浴室乾燥 | ◎ | 公式では× | 公式では× |
やはり、1番気になるのは値段。
KEYUCAやニトリなら、MAWAを1本買うお金で、3本購入できる値段です。
MAWAハンガーは形とサイズを選びやすく、公式に洗濯・浴室乾燥もできるという点で勝ります。
また、掛けてみた時なんとなくシルエットがきれいに見えたのも、70年以上ハンガーを作り続けているMAWAの、研究、改良の賜と言えると思います。
大切な衣類はMAWAに掛けたい、と今回改めて思いました。
ただ、筆者はKEYUCAやニトリも同じように洗濯・浴室乾燥に使用しており、今のところ問題はなく使えています。
あくまでも自己責任とはなりますが、洗濯・浴室乾燥不可な点についてはあまり気にしすぎなくても良いような気もしています。
滑らないハンガーの元祖、70年以上の歴史があるMAWAと、それをコスパよく、日本人にも使いやすいように応用しているKEYUCAとニトリ。
単純に比較はできませんが、あえていうなら
を選ぶのがおすすめです。
クローゼットのハンガーは意外と大量。
全て買い換えるにはとてもお金がかかります。
後悔ないお買い物の参考になれば嬉しいです。
最後までお読みいただきありがとうございました。