ショッピングセンターや空港などで、ヒルトンの人に声をかけられたことはありませんか?
たいてい、説明会を聞くだけで
3泊5日のハワイ旅行をプレゼント!
とか、
〇〇相当の金券をプレゼント!
などとプレゼント付きの営業をしてくるんですよね。
本当に…?と思いつつ、それ目当てで説明会の予約を入れた方も少なくないのではないでしょうか。
そこで、
などを実際の経験を踏まえて紹介していきます。
これから説明会に参加する方、あれってなんなの?とちょっと気になっていた方の参考になれば嬉しいです。
その説明会の正体は?
その説明会は、ヒルトングランドバケーションズ(以下、HGV)の説明会です。
HGVはヒルトングループの会社の一つで、タイムシェアを販売している会社。
簡単にいうと、タイムシェアを買いませんか?という営業を聞く会です。
まずは、そもそもタイムシェアって一体なんなの?
という説明をしていきます。
タイムシェアとは。
タイムシェアとは、
という欧米のシステムです。
1年を週で分けると52週間。
別荘が欲しい!
といっても高すぎて買えないし、そもそも1年中いられるワケじゃないから、1部屋を1週間ずつ52人で分けっこして購入しようよ!
という制度なのです。
さらに具体的に説明していきます。
ハワイに別荘が欲しい…
例えば、ハワイ・オアフ島のワイキキビーチ沿いにあるコンドミニアムのお部屋を別荘として購入したいとします。
一等地なので、一部屋2億円です。
2億円のお部屋なんて買えない…夢のまた夢……
というのが普通の人。
ところが、タイムシェアではこの部屋を1週間ずつ、つまり52等分して購入します。
すると、
1週間あたり、車1台分ほどの値段。
このようにタイムシェアなら、費用は抑えつつ、毎年1週間滞在する別荘を所有することができるのです。
タイムシェアは不動産。
ここで大事なポイントが、
ということです。
1年のうち1週間のために400万円…とだけ聞くと、なんと贅沢な!という気がします。
ただ、このタイムシェアは、アメリカの法律に認められたれっきとした不動産。
不動産ですからアメリカの州政府に土地と建物を登記します。
きちんと権利書が発行され、相続もできます。
1週間分、聞くと日本人の私たちには不思議な感じもしますが…
正真正銘アメリカに400万円で別荘を所有でき、子ども世代までずっと使える!ということなのです。
別荘だけどみんなのもの。
また、タイムシェアの制度は、家具家電の入れ替え、清掃、リフォームなどの点において特徴的です。
別荘だけど、共同所有。
清掃はもちろんのこと、お部屋の維持管理、家具家電の入れ替えなどを、維持管理費を支払うことで運営会社が行ってくれる仕組みとなっています。
別荘に着いたらまず掃除…
ゴキブリやネズミが住み着いていないかしら…とヒヤヒヤしながら過ごし、
帰国前にまた掃除…
なんていう面倒なことなく、売却しない限り一生滞在することができるのです。
まとめ
ここまでの説明をまとめるとこうなります。
これを販売・運営しているのが、HGVです。
説明会ではこれを買いませんか?という営業を聞くことになるわけです。
説明会に参加したら起こること。
筆者は今までに2度、HGVの説明会に参加しました。
1度目は、日本のヒルトンホテル内にある、HGVのオフィスにて。
2度目は、ハワイのオフィスにいるセールスの方と、ZOOMにて。
ここからはその経験をもとに、具体的にすべきことを紹介していきます。
相手はアメリカン。
まず、どの説明会にも共通する点は、セールスの方のノリがザ・アメリカン!
だったということです。
とても楽しそうで、大袈裟な身振り手振りを添えた押しの強いセールストーク。
そしてこのタイムシェアが、リゾートがいかに素晴らしいものか!
どんなに魅力的なものか!
ときにハワイや沖縄の素晴らしい景色を見せながら、
買わない理由がどこにあるのか!と言わんばかりの勢いでお話しされます。
日本で受ける、いわゆる「営業」トークとは全く違うので、心の準備をしておいた方が良いと思います。
舞い上がらない!冷静に聞きましょう。
1番大切な事はこれ。
説明会の予定がある皆さんは、ハワイが好きな方がほとんどだと思います。
大好きなハワイに、別荘を持てる…
しかも、意外と現実的な価格で…
ハワイの素晴らしい景色や、喜ぶ家族の顔が浮かぶ…
独特の雰囲気で話を聞いていると、こんな風にどんどん気持ちが傾いていきます。
ハワイ好きな人にとっては、セールスの方のお話しはとても上手で魅力的に聞こえるんです。
もちろんタイムシェアのある生活は素晴らしいものです。
が、本当にタイムシェアを所有するタイミングなのか?ということはしっかり確認しておかなければいけません。
車一台ほどの値段で別荘が買える!と思うと安いものに聞こえますが、これを一括で支払うか、ローンを組むことになります。
筆者の経験では、ローンなら大体月に2万円から4万円ほどの金額を提示されるのではないかと思います。
舞い上がっているとこの辺りの判断が曖昧になりがちです。(経験者は語る)
月に2万か…
頑張ればいけるな…というように…
ただ、現実に戻ると、月2万円は大金。
年に1回の旅行のために、毎日の生活を苦しめては元も子もありません。
「別荘」というより旅行の積み立てとして、その支払いが苦ではないか?
現実的に考えることがとても重要です。
疑問点は解消。
例えば車を買うとなったら、さまざまな車種の中から自分に合ったものを探し、車屋さんを巡り、試乗をして見積もりをもらって、家に帰ってもう一度吟味して…と、しっかり準備をして購入に至りますよね。
ヒルトンの説明会は、タイムシェアという言葉をそこで初めて知った人が、車一台分の買い物をその場でしてしまう!という不思議なことが起こる場所です。
前述のような押し強めで上手なセールストークや、ハワイを愛する気持ちがそうさせるのかもしれません。
タイムシェア自体、日本にない制度なので、理解が難しいです。
さらに、ヒルトンならではのややこしい点(ポイント制度や予約方法など)があり、こちらも1度聞いただけで完璧に覚えるのは不可能です。
わからないことは「わからない」とはっきり伝え、納得できるまで話を聞きましょう。
これは、相手のペースに飲み込まれないことにもつながります。
NOという勇気。
ヒルトンのセールスのスタイルでは、「買いますか?どうしますか?」なんていう風には聞かれません。
「さぁ、どの部屋にしますか?」
といかにも買うことが決まっているかのごとく話が進んでいきます。
「うーん…なるほど…えぇっと…」
などとはぐらかしていると、延々と話を聞くはめになります。
もしくは間違えて契約書にハンコを押すことになります。
タイムシェアは自分たちのライフスタイルに合っていない。
魅力は感じるけれど、買うタイミングではない。
少しでもこう思うなら、勇気を持って断りましょう。
今が買い時、この部屋は今しか空いていない、などと後ろ髪を引いてくるかもしれません。
が、実際はそんなことはありません。
不動産はご縁ですから、今でなくても自分たちにあった物件に出会えるはずです。
興味があったらまたコンタクトをとればいいのです。
タイムシェアに興味はあるけれど、家族だけで話し合いたい…
そう思う方は、「今日は決められないので、一旦持ち帰ります。」とはっきり伝え、家に帰りましょう。
今決めればもっといいプレゼントを…などと誘ってくると思います。
しかし、聞いたその日に買っていいような大きさの買い物ではないことは、冷静に考えてみれば明らかです。
タイムシェアの購入は、良くも悪くも人生を変えるような大きな買い物ですから、プレゼントに惑わされてはいけません。
さらに、「ご家族だけで話し合いたいなら…」とセールスの方が退席することもあるかもしれません。
ただこれも気を使いますし、本音で話せる空間ではありませんよね。
だから、家に帰ることが大事。
もし、購入で気持ちが固まったとしても、家族だけできちんと気持ちを共有してから先に進むことをお勧めします。
「一旦家族だけになりたいので、カフェや食事に行きたい」と伝えてもいいですし、お手洗いに行く、などと言って席を外すのもいいと思います。
買うにしても買わないにしても大切なのは、
買うのも自分。買わないのも自分。
相手のためにも、自分の言いたいことをしっかり伝えましょう。
タイムシェア説明会はチャンスかも?
ここまで説明会の心がまえを紹介してきました。
なんだかめんどくさそう…行かなくてもいいかな…
と、あまりよくない印象を持った方もいるかもしれません。
しかし、ヒルトンのタイムシェアは、しっかり検討し、価値観やライフスタイル、タイミングが合う人にとっては、人生が変わるような素敵な買い物になるはずです。
人生変わりました!
多くの人が「タイムシェア」という制度をはじめて聞くことになると思います。
この説明会から、旅行の価値観が変わることになるかもしれません。
ぜひ、説明会に招待されたのも何かの縁と思って、プレゼントを貰いに気軽に参加してみてくださいね。
最後までお読みいただきありがとうございました。