約2年前、クラウドファンディングにて発売となったZERO BREEZEのポータブル電源、ElecHive 2200。
2021年当時、まだメジャーでないメーカーながら、その驚くほどのスペックの高さに即購入しました。
あれから2年…
改良に改良を重ねられ、やっと手元に届きました。
まずは、今後日本でも見かけることになりそうな最新&ハイスペックなポータブル電源、ElecHive 2200の、
をしていきます。
車中泊トラベラーやキャンパー、防災グッズとしてポータブル電源がほしいという方の参考になったら嬉しいです。
現物レビューの記事はこちらです。
ZERO BREEZEとは?
ZERO BREEZE(ゼロブリーズ)は、2014年にアメリカで創立した会社です。
まずは、まだ日本ではあまり知られていないこのメーカーについて簡単に紹介します。
創業者のマックスさんは、ある日キャンプ旅行に出かけます。
汗ばんでキャンプをする中、「この技術時代に、なぜアウトドア用ポータブルエアコンがないのか?」と疑問に思いました。
需要は確かにあるが、答えられる製品がないことに気づいたマックスさん。
それを作るため、チームを結成したというのが始まりだそうです。
「ポータブルエアコンのZERO BREEZE」というとご存知の方も多いかも。
2016年に、1番最初のプロダクトであるアウトドア用ポータブルエアコン、Zero Breeze the Mark 1を発売。
この時もクラウドファンディングにて出資を募り、10000人以上の支援者と共に歴史を創り上げたと語ります。
その後改良を重ね、2019年、後継機となるZero Breeze the Mark 2を発売。
ポータブルエアコン界のパイオニアとなりました。
今回紹介するポータブル電源、ElecHiveの開発に着手したのは、2020年2月のことです。
同年11月、クラウドファンディングにて発売開始。
それから約2年の時を経て、ようやく製品化し、私たちの手元にも届くことになりました。
ZERO BREEZEは、Appleのキャンペーンスローガン、「Think Different.」に深く影響を受けたと言います。
彼らのデザインはまさに、
To be the innovators; the dreamers.
の精神を体現しています。
スタンダードを大胆に打破し、冒険や、思い出のためのモノづくりをしていく、としています。
公式サイトでは、まだ小さなメーカーならではの熱い想いを感じることができます。
ElecHiveのスペック解説
それでは、最新ポータブル電源、ElecHive 2200のスペックを見ていきます。
まずは一覧です。
容量 | 2500Wh |
定格出力 | 2200W (最大瞬間出力 4400W) |
サイズ | 32.8 × 24.4 × 28.7cm |
重量 | 18.3kg |
入力 | 240W (急速充電器(別売)使用時 600W〜1250W) |
充電時間 | 11時間 (急速充電器(別売)使用時 2.5〜5時間) |
ACコンセント | ×6 |
DCポート | ×1 最大120W |
USB-A | ×2 最大18W |
USB-C(急速充電) | ×1 最大100W |
USB-C | ×1 最大18W |
アンダーソンポート | ×2 最大300W/500W |
周波数 | 50/60Hz |
動作温度 | 0℃〜40℃ |
充電温度 | -20℃〜40℃ |
バッテリーサイクル数 | 1000回 |
ここからは、メーカーの説明を元に、このポータブル電源の特に注目すべき点を紹介していきます。
大容量!なのに、コンパクト。
このポータブル電源のすごいところはなんといっても、
というところです。
定格出力2200Wという壁付コンセントを上回る出力と、2500Whという大容量を実現したのに、その大きさはなんと、バスケットボール程度。
スタイリッシュでかっこいい!
例えば、同等レベルの大容量ポータブル電源、EcoFlow(エコフロー)、Bluetti(ブルーティ)と比べてみると、以下のようになります。
EcoFlow DELTA Max | Bluetti AC200 MAX | ZERO BREEZE ElecHive 2200 | |
---|---|---|---|
容量 | 2016Wh | 2000Wh | 2500Wh |
サイズ | 49.7 x 24.2 x 30.5cm | 42 x 28 x 38.6cm | 32.8 x 24.4 x 28.7cm |
重さ | 22.0kg | 28.1Kg | 18.3g |
サイズ、軽さが圧倒的。
容量が大きいのに、小さくて軽い。
これがElecHive 2200の唯一無二の点なのです。
なぜこんなに軽くて小さいの?
それは、最新のリチウムイオンバッテリー、NMC(三元系)バッテリーを使っているから。
…NMC?
メーカーの説明によれば、この最新のNMCバッテリーは従来のリチウムイオンバッテリーと比べ、エネルギーの密度が30%〜50%高いそう。
つまり、
のです。
さらに、容量2500Whのポータブル電源を作るには、従来なら300個の小さなバッテリーを繋げなければなりませんでした。
それがElecHive 2200ではたった6つのバッテリーを繋げるだけで良くなります。
結合部が少ない、ということは、それだけ
ということ。
このNMCバッテリーは現在、テスラ、アウディ、BMW、日産などの電気自動車のハイエンドモデルで採用されています。
その優れた特性と安全性は業界に認められ、電気自動車の主要なバッテリーになりつつあるそうです。
つまり今までのものと違う、高密度で安全なちょっといいバッテリーを使っている!
だから軽くて小さい。
オールシーズン、ガンガン使える。
多くのポータブル電源に使われる従来のリチウムイオンバッテリーでは、冬の低温状態で使うとパフォーマンスが低下したり、バッテリー寿命が縮んでしまいます。
しかし、ElecHiveのNMCバッテリーは寒さに強く、-20℃に耐えることができるため、低温状態で使っても性能が落ちることがないといいます。
さらに、ElecHive独自の熱をコントロールするシステムを搭載。
冬、温度センサーが0℃を下回ると、通常熱を逃すためのファンの気流方向を変え、バッテリーを温めます。
反対に夏は、改良された強力なファンや、広い通気口などにより効率よくクールダウン。
内部温度がある一定を超えたら、自動で充電を止める機能もついています。
により、ElecHiveは動作温度 -20℃〜40℃と、トップクラスと言える動作温度を実現しています。
アウトドアでも安心。
災害、もしもに備えるポータブル電源。
2200Wという定格出力のおかげで、アウトドアに限らず、家にある家電のほぼ全てを使用することができます。
そのため、
といえます。
ラップトップパソコンなど様々なデバイスの充電はもちろん、ライトやテレビ、電気毛布などの防寒具。
さらに、フルサイズの冷蔵庫まで使うことができるため、停電時にも食材の心配をする必要がありません。
これだけの出力があれば、必要電力量の大きい電動工具も使用できるので、キャンプにとどまらず、ちょっとした山の開拓までできてしまうかも。
さらに、テスラ製EV車なら車への充電も可能。
ElecHiveを満充電で、最長約16km(10マイル)走ることができるそうです。
また、医療機器のバックアップ電源としての使用も提案しています。
数年前、大きな台風で長い停電を経験して以来、電気の備えの大切さを感じています。
だから、家でも、お出かけ先でも、もしもの時の備えになってくれます。
バッテリー寿命◎ 保護機能もしっかり。
ポータブルで電源は大きい買い物だからこそ、一生モノ!と、言いたいところですが…
リチウムイオンバッテリーは、使用する度劣化していくものです。
では、どれだけバッテリーが長持ちするのか?
これが分かる指標が、サイクル数です。
ElecHiveのサイクル数1000回は、これまたトップクラスです。
例えば、
ということになります。
長持ちなのはありがたい。
さらに、12以上の国際認証済み。
この中には、日本の安全性能基準規格、PSEマークも含まれます。
保護機能、BMS(バッテリーマネジメントシステム)も搭載。
過電圧・過電流・過負荷・過熱・ショートなどが起こらないよう制御します。
ポータブル電源に期待できる認証や保護機能はしっかりと網羅しており、
と言えます。
まとめ・購入は公式サイトから。
最新のポータブル電源、ElecHive 2200のスペックを紹介しました。
驚きの軽さとサイズ、信頼できる機能を兼ね備えた、とても高機能なポータブル電源です。
現物を使ってみた感想は、今後レビュー記事にて記録していく予定です。
気になる方はお待ちいただけたら嬉しいです。
ElecHive 2200は、現在ZERO BREEZEの公式サイトから予約購入ができます。
サポートが日本語に対応していないため、少しハードルの高い買い物となるかもしれません。
今後日本語対応・正規代理店からの販売など、私たちの手が届きやすい商品となれば、日本でも代表的なポータブル電源の1つになるかも…楽しみですね。
2023/5/18追記
ZERO BREEZEの公式サイトが、日本語に対応しました!
スペックの説明なども日本語になり、とてもわかりやすくなっています。
日本語サイトへは、以下から飛べます。
2024/6/24 追記
ZERO BREEZEの日本語サイトにアクセスできなくなってしまいました。
公式Facebookページがありましたので、気になる方はこちらにアクセスしてみてください。
ついにきた!ElecHive徹底レビュー。
こちらの記事では、現物を詳しくレビューしています。
アウトドアベビーに。
アウトドア派パパ・ママにおすすめのグッズを、以下の記事にまとめています。
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