ガラス製ながら、二重ガラス構造になっていることで、保温・保冷力があり、結露が起きにくいというダブルウォールグラス。
コストコで、Bodumのものが比較的リーズナブルに購入できると一時期話題になり、我が家も2年ほど前に購入しました。
その時のグラスが残り1個になったため、そろそろ新しいものを…と、今回はKEYUCAのダブルウォールグラスを購入してみました。
この記事では、
をしていきます。
コストコで購入したBodumと比べ、KEYUCAのグラスのお値段は1個当たりほぼ2倍(2023年10月現在)。
果たしてそれだけの価値があるのか?調べていきたいと思います。
お買い物の参考になれば嬉しいです。
見比べてみる。
今回比較していくグラスたちです。
まずは、簡単にそれぞれのグラスの特徴を紹介していきます。
Bodum PAVINA 250ml
Bodumは、デンマークのコペンハーゲン発のキッチンウェアブランドです。
北欧らしいスマートなデザインや、面白いデザインが特徴で、ダブルウォールグラスだけでも様々な形と大きさのものがあります。
こちらは、その中でも1番スタンダードなPAVINAというモデル。
しずくのように丸い形がかわいいです。
筆者はコストコで、当時6個セットで6,000円ほどで購入しました。
1個当たりの価格は約1,000円です。
購入した2年前、初めてのダブルウォールグラスだったため、その保温・保冷力にはかなり驚きました。
冷たい飲み物を入れても結露しにくいし、熱い飲み物を入れてもグラスが熱くなりにくいです。
テーブルに出来る輪ジミや、びちょびちょになるコースターがちょっぴりストレスでした。
もちろん食洗乾燥機使用可○。
電子レンジや冷凍までOKだから、毎日気軽に使えます。
購入して以来、1年を通して、本当にこのグラスしか使わなくなりました。
ただ、このかわいい形のおかげか安定感がいまいち。
ちょっと手が当たっただけでコロンと倒れてしまい、こぼすことはよくあります。
丸いのでツルッと手を滑らせて落としてしまい、その結果、2年で5個ものグラスを割ってしまうことになりました。
また、飲み口も二重ガラス構造なので、普通のグラスに比べかなり分厚いです。
これは、多くのダブルウォールグラスがもつ特徴ですが、このおかげで若干飲みにくいことが難点だと思います。
KEYUCA Fiala 240ml
続いて、今回購入したKEYUCAのグラスを見てみましょう。
説明不要のおしゃれ&リーズナブルな生活雑貨店、KEYUCA。
そのダブルウォールグラスFialaの特徴はなんと言っても、飲み口だけが一重ガラスになっているということです。
ダブルウォールグラスの唯一の難点といってもよい飲み口の分厚さを全く感じず、確かに飲みやすいです。
また、BodumのPAVINAに比べると安定感がある形で、スリムなので持ちやすく、滑りにくいです。
サイズは3種類。
そのなかでも真ん中の240mlを購入しました。
お値段は、1個2,000円弱です。
KEYUCAの気になるところは、やはり値段。
飲み口に工夫がある点で致し方ないのかもしれませんが、1個2,000円のグラスはちょっと購入をためらってしまいます。
食洗乾燥機、電子レンジ使用可○。
ただし、食洗乾燥機の使用はあまりお勧めはしておりませんという記載があり、Bodumほど気軽に使える感じではなさそうです。
ちなみに、洗いたくても我が家の食洗機のグラスコーナーには入らないことが判明。
KEYUCAでは容量240mlと表記がありますが、これは二重ガラスの部分のみを指しており、実際は満水注ぐと300ml入ります。
そのため、容量の割にかなり縦長で大きいです。
スリムな形をしているので、スポンジが入りにくく、若干洗いにくさも感じています。
ここまでの比較では、どちらにもメリットとデメリットがあり、まさにどっちもどっちという感じ。
結局のところ、ダブルウォールグラスに1番に求めるのは、保冷力と結露です。
今度は、この2点について検証していきます。
保冷力・結露 検証開始。
それぞれのグラスに、同じだけの氷と水を入れ、経過を観察してみることにします。
検証したのは、夏の暑い日。
エアコンが効いているので室温は25℃前後ですが、湿度は70%とかなり高い日です。
氷を10個ずついれ…
水を100mlずつ入れました。
これで観察していきます。
30分経過
30分後。
湿度の高い夏場は、ダブルウォールグラスといえどかなり結露します。
結露が出るのが早かったのはKEYUCAでしたが、見た目の結露の量は、大体同じくらいに見えます。
1時間経過
1時間後。
見た目に違いが出てきました。
まず、残っている氷はBodumの方が多いです。
KEYUCAは個数も少なく、ひとつひとつの氷の大きさも小さくなってきていて、かなり溶けてしまっていることがわかります。
続いて、結露の量を見てみると…
結露は、圧倒的にKEYUCAのほうが少ないです。
氷が溶けるのがはやいのに、結露が少ない…?
2時間後
2時間経過し、Bodumはまだかなりの氷が残っていますが、KEYUCAの氷はすべて溶けました。
飲んでみると、当然氷が残っているBodumの方が冷たいです。
保冷力はBodumの勝利。
続いて、結露を見てみると…
ここまでくると写真ではどちらも同じに見えますが、トレイに染み込んだ水の量はKEYUCAの方が少なかったです。
というわけで、結露が少なかったのは、KEYUCA。
つまり、保冷力はそこそこで、結露し始めるのは早いけれど、実際にテーブルに落ちる結露はKEYUCAの方が抑えられているという結果となりました。
疑問
ここで沸いた疑問は、KEYUCAの方が結露し始めるのが早かったのに、落ちた結露が少なかったのはなぜ?ということです。
もう一度2つのグラスを比べてみると…
Bodumの結露はできた側から滴り落ちているのに対し、KEYUCAはなぜかトレイから1cmほど部分が結露していません。
なぜ?
どうやらKEYUCAの方は内側のガラスが丸く、外側のガラスが角張っているため、角のところだけ空気の層が厚くなっています。
そのため、上の方は結露しても、テーブルまでは到達しにくいのかも。
対して、Bodumは丸いので、どうしてもできた結露が滴りやすいです。
つまり、もしかするとグラスの性能云々というよりは、形によってテーブルが濡れやすい、濡れにくいが決まるのかもしれません。
まとめ
ここまで紹介したことをまとめると、このようになります。
Bodum PAVINA | KEYUCA Fiala | |
容量 | 250ml | 240ml(満水で300ml) |
大きさ | ◎ 食洗機に入る | △ 食洗機に入らない |
食洗機・電子レンジ対応 | ◎ 冷凍・オーブン(180℃)も対応 | ○ 推奨はしない |
価格 | ◎ 1個当たり1,000円 | △ 1個当たり2,000円 |
飲み心地 | △ 分厚く、飲みにくい | ◎ 飲みやすい |
持ち心地 | △ 滑りやすく、倒れやすい | ◎ スリムで持ちやすい |
保冷力 | ◎ 2時間後でも氷が残る | ○ 2時間で氷が溶けた |
結露 | △ トレイがかなり濡れた | ○ 滴り落ちたが、少ない |
互角。
というわけで、
という結果となりました。
Bodumは、大きさも、使い勝手もちょうど良いので、日常使いするのにはとてもおすすめです。
値段もKEYUCAに比べると安いので、気軽に使用できると思います。
形がかわいくて、テーブルに置いていてもとても映えます。
KEYUCAは、晩酌にピッタリの使用感。
日常的に麦茶を飲む…というよりは、ちょっと特別な飲み物を美味しく飲むということに向いていそうです。
特に、飲み口は味を左右する!というグルメな方には、とてもおすすめできると思いました。
個人的には、軽く日常的に使える方がありがたいので、コスパの良いBodum派。
次買うなら、丸いとこぼすし落とすので、波型デザインで持ちやすいPILATUS(ピラトゥス)を選ぶと思います。
ダブルウォールグラスは形様々、値段もピンからキリまで!
後悔しないお買い物の参考になれば嬉しいです。
最後までお読みいただきありがとうございました。